避雷針

妄想が多め

フィーネ

 

全休符が続いている

休めて嬉しいと思ったが束の間、耳をすますと誰も音を鳴らしていなかった

皆思い思いの音楽を鳴らしすぎた

不協和音を奏でるしかなかった

あなたの好きな旋律にのらなかった

あなたは休符を続けさせた

もう二度と、誰も鳴らないのかもしれない

五線の鉄格子、その暮らし