避雷針

妄想が多め

雨上がりの街と

 

気管が絞られるよう

雨上がりの淡い色は水彩の滲みで描かれていた

あのアスファルトの変な匂いとか

息も詰まるような蒸した空間

夕方と夜が色付けた

物語の頂点になりそうな景色で

だけどきっと日常の一コマなんだろう

私の過去のようでやっぱりそうじゃない

 

私の夢はこの紙切れの中に閉じ込められること