避雷針

妄想が多め

凝視とパッチワーク

彼女は自分を見つめていた

穴が空くほど見つめていると思ったら

穴が空いた

その時の彼女の顔

喜怒哀楽の四択から消去法で哀

私はその穴をなくすことができない

すると笑顔の女性が

使い古した布きれでパッチワークを作った

その時の彼女の顔

喜怒哀楽の四択から消去法で喜

パッチワークは綺麗に合わさり

負の感情は正の感情に早変わり

でもそのパッチワーク、彼女には似合わない

「行いのない者は安物のシルクを放つだけね」

古い布切れと安物のシルク

仔細は否応なく消える