2019-12-09 簡易夜空 くしゃくしゃと丸めたガムの銀紙の中に 無数の星が広がっていた 天と地が反対になって 私は夜空に落ちた 足元に星が散らかっていた 蹴飛ばしてみたり飛び跳ねてみたり 動き出した星は加速して どこかへ消えていった 紺色の地平に腰掛けて 右手で星を浚う でもどこへ行くあてもないから 元の場所に落としておいた 銀紙を破いた もう地には戻れない みなさんさようなら、良い夢を