避雷針

妄想が多め

むしゃくしゃしたからやった

こんなことでイライラするな、ということでイライラしていてどうしようもないので自死するとき何を思うか、夕方のバス停で考えてみました。

出てみれば外は寒い。昼間の正月晴れのような気候は見る影どこにもなく、半袖Tシャツで出ようかと迷った自分には一発お見舞いしたいほど。でもこの寒さが、禊の涼しさのようにも感じられてナイス。タイミング的にナイス。

隣には見知らぬおばあさんが座っていて、私がこうしている合間もボーッとしている。何か私服警察官のような緊張感が漂う。やり過ごすために、文章でも書いておこうか。

おばあさんはほどなくして歩き去った。今、バス停には1人。日曜の17時〜18時まで、バスは2回しかこなかった。バス停の椅子に足を組んで座っている私はバスに乗る客じゃないっすよ。鼻をすすりながら、なんとなく待ってるふりをしてるだけ。

視界の端を中学生ほどの男の子たちがチャリンコで通り過ぎる。横目で追いかけたときにわかったのだけれど、プラネタリウムの天井を横切る流れ星みたいだ。私に付属のまぶたは半円だってわかった。

冷え切ってきて頭が痛い。衣服の下は鳥肌が立っているよう。まあでも、風邪やらウイルスやら、なんでもかかってしまっていいよ。というかそれすらも禊のよう。これから行うことは神聖なことで、汚れた体では許されないから。身も心も、なんて言うと嘘くさいけれど、温かいより冷たい方がフォーマルだから。

なんで通り過ぎる人は近づくのか。歩道には十分な幅があるのに、どうして寄ってくるのか。近づくなよわざわざ。一体何を考えてるのか。何を監視しているのか。放っておくくせに、ベストは尽くしましたという言い訳が成立するように、最後だけ構っておく。くせぇんだよ全部。

50メートルほど先の焼肉屋から匂いがする。何かしら物語に仕立てあげられそう。絶対嫌だけど、生まれ変わったら嗅覚、味覚、視覚、なにもかもすべて備わっていない生き物として生まれたい。何かを感じることがこの世の元凶。そうだよ。次のバスが行って、6台目の車の前に飛び出そう。そしたら、自己PRには積極性がありますって書けるから。

あ〜、すっきりした。